今回より数回に分けて最大の強みである「検索機能」を紹介していきます。
※いらちの方は下記をご覧ください(少し情報が古いかもです)。
https://note.com/formulary/n/n47285df73bbf#Qkzrq
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従来の院内医薬品集は添付文書情報(効能効果・用法用量・副作用・相互作用等)しか検索できませんでした。
一方、フォーミュラリー4.0では下記のようにカバーできる情報が格段に増えています。
0.基本情報
1.流通に関する情報
2.属性に関する情報
3.リスクに関する情報
4.ポリファーマシーに関する情報
5.同効薬に関する情報
6.用量に関する情報
7.生殖毒性・母乳移行に関する情報
8.服薬介助に関する情報
9.製剤に関する情報
10.血管外漏出に関する情報
11.その他の情報
※執筆時点(2024.5.14)の区分です。
では始めていきましょう。
**お時間のない方はこちら(要約動画です)
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0.基本情報
・薬品名(商品名)
・一般名称(成分名)
▲院内コード
・YJコード
・厚労省コード
・7桁コード
・8桁コード
▲採用区分
▲採用・削除に関する経緯
▲は施設内でのみ通用する情報(ローカル情報)で、各施設の担当者がメンテナンスします(以下同分)。
「7桁コード」「8桁コード」はそれぞれYJコードの上7桁と上8桁です。
これらは各種情報を弊社から転送する際の引数として用いています。
**引数とは
数学における関数やコンピュータプログラムにおける手続きにおいて、その外部と値をやりとりするための特別な変数、あるいはその変数の値のこと(Wikipediaより)
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1.流通に関する情報
▲卸情報
・流通管理品目(対象薬にはURL貼付)
・投与開始前にe-learning等の受講が必要な薬剤(対象薬にはURL貼付)
・調剤前に登録医や患者カード等の確認を必要とする薬剤(対象薬にはURL貼付)
・在宅自己注射指導管理料に規定する注射薬(対象薬にはURL貼付)
・投与開始前にワクチン接種が必要な薬剤 (対象薬にはURL貼付)
・出荷量の状況
・製造販売業者の対応状況
・出荷停止又は限定出荷の解消見込み時期
最後の3項目は医薬品供給問題の深刻化を受けて追加された情報です。
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2.属性に関する情報
・投与区分
・規制区分
・規格単位
・薬価
・先発・後発の区分
・その他の属性(ハイリスク薬・RMP・局方品・基礎的医薬品)
・薬効上の属性(麻薬・向精神薬の投与日数制限、抗がん剤の危険度ランク、特定生物由来製品・血液製剤代替医薬品)
・同一成分で効能・効果が異なる製品が存在 (対象薬にはURL貼付)
・同一銘柄で効能・効果が異なる規格が存在 (対象薬にはURL貼付)
・出来高算定品目(対象薬にはURL貼付)
・PMDAリンク(添付文書・インタビューフォーム・患者向け医薬品ガイド・くすりのしおり・RMP・重篤副作用疾患別対応マニュアル・安全性情報・承認情報など)
・製品サイト(製品情報・適正使用情報・FAQ(よくある質問)・患者指導用資材など)
属性(フラグ)は「医薬品→属性」よりも「属性→医薬品」の検索に用いる場合がほとんどです。
添付文書やインタビューフォームはこちらから参照できます。
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最後に本稿のまとめです。
0.基本情報
1.流通に関する情報
2.属性に関する情報
最も基本的な情報ですが、ここまででも従来の医薬品集との違いを感じていただけると思います。