皆さんはご存知ないかもしれませんが、DI室の業務は年々膨らむ一方なんです。
安全性情報の管理と周知、院外処方せんの疑義照会と代行修正、薬事委員会、実務実習etc
それらをたった一人で、ですよ(涙)。
私の知る限り、DI室に常駐している薬剤師は1~2名の施設がほとんど。
これ以上の増員は望みようもありません。
「質疑応答だけでも合理化できないものか?」
そこで考えたのがITの活用でした。
幸い当院には院内LANやイントラネットといったネットワークインフラが充実していました。
それらを用いてDI室の保管している情報を他部門のスタッフと共有できる仕組みを構築したのです。
でも、結果は惨憺たるものでした。
利用してくれないんですよ、全然(涙)。
特に若手ですね。
DI室が整備した情報は見ずに、ネットでググったり、先輩に電話で訊いて済ませていたんです。
「ここに載ってるよ」って教えても、「忘れてました」「急いでたんで」などとはぐらかされるばかり。
「若手育成のためにも、このままじゃあダメだ」
そう悩んでいた矢先です、クラウド型院内医薬品集が導入されたのは。
なるほど、その手があったか!そう思いましたね。
薬品名を入力して検索するだけ。
たったそれだけで、DI室の管理する情報のほとんどを、時と場所を選ばず入手できる。
「いつでも・どこでも・誰でも」
「PCでも・タブレットでも・スマホでも」
でもね、一番助かっているのはDI担当である私だと思うんです。
「調べ物」にかかる時間が激減したからです。
問い合わせって、重なる時は重なるものですから。
あと、データベースとしてのメリットも存分に享受しています。
テーマ別の一覧表の作成、薬品数の集計、資料作成が物凄く楽になりました。
プログラム知識のない私にもできるのですから。
今や必需品です。
※写真の人物はイメージであり、本文とは関係ありません。