「ステップ5:FAQ(よくある質問)」をお送りしています。
**お時間のない方はこちら(要約動画です)
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Q5.フォーミュラリー4.0の運用には、どのような課題がありますか?
A.医薬品情報は目まぐるしく更新されているため、フォーミュラリー4.0も頻繁なメンテナンスが必要となります。しかし、多忙な薬剤師にはその余力がない場合が多く、メンテナンスの担い手を誰にするかが大きな課題となっています。
(解説)
第42号でも触れた通り、「薬剤師のための情報インフラ」は誰でも思い付く着想であり、熱量さえあればフォーミュラリー4.0を作り上げること自体は容易です。
しかし、その存続を阻む要因がメンテナンスです。
もしメンテナンスを怠れば、フォーミュラリー4.0の信頼性はたちまち失墜し、利用率の低下を招いてしまうでしょう。
これは利用頻度がメリットに直結するフォーミュラリー4.0にとって致命傷です。
もしメンテナンスができなければ、フォーミュラリー4.0の導入は諦めるざるを得ません。
これがこれまで「薬剤師のための情報インフラ」が定着しなかった主因だと考えられます。
医薬品情報は我々の想像上の頻度で更新されており、コンテンツ数が多ければ多いほどメンテナンスに要する時間と労力は増加していきます。
また、メンテナンスの事由を発見するため、情報源が更新されているかどうかを巡回して確認する作業も付随します。
前職場(病床600床超;採用品目数2500超)で、全て手入力でメンテナンスしていた頃には月平均100~150時間を要していました。
これは毎月薬剤師約1名分の時間が奪われる規模の作業量です。
これが永久に続く訳であり、余程薬剤師数に余裕のある施設でなければ、フォーミュラリー4.0の運用は無理だということになります。
またメンテナンスは中学生でも可能な単純作業の連続であるため、そこに薬剤師を投入すべきかどうかは、別の論議を生むかもしれません。
大学堂では10年超に渡るフォーミュラリー4.0の使用経験と知見に基づき、独自のメンテナンススキーム(大学堂スキーム)を開発しました。
このスキームを用いれば、これまで月平均で100~150時間を要していたメンテナンス時間を3~5時間にまで劇的に短縮することができます。
本スキームは無料公開していますので、それを真似て自施設でメンテナンスすることが可能です(一定の準備と投資は必要となります)。
また、弊社とメンテナンスの委託契約をすることで、メンテナンス作業の大部分(ローカル情報以外)を外注することもできます。
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今回はここまで。
フォーミュラリー4.0の生殺与奪の権はメンテナンスが握っています。
想像するに、これまで何百何千もの先人がフォーミュラリー4.0の普及を目指し、その都度メンテナンスで挫折してきた様子が私には目に浮かびます。
いつしかそれはタブー視されていき、「フォーミュラリー(医薬品集)には手を出すな」という風潮が広まっていったのではないかと想像します。
しかし、機能評価で求められる「作ったら終わり」の医薬品集にどんな意味があるのでしょうか?
やはり医薬品集は使ってこそ輝くのです。
デジタル技術の進歩著しい現代において、弊社はこのタブーを容易に破ることができました。
あなたの施設の医薬品集にも輝きを取り戻してみませんか?