フォーミュラリー4.0とはクラウド上に構築した
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フォーミュラリー4.0のメンテナンス方法「概要」

「ステップ4:フォーミュラリー4.0のメンテナンス方法」に進みます。

フォーミュラリー4.0の構築自体は比較的容易ですが、最大の「鬼門」はメンテナンスです。

メンテナンスは、慣れれば中学生にもできる単純な作業です。
しかし、それが「落とし穴」でもあります。
フォーミュラリー4.0の情報源は加工度の高い3次資料(書籍やサイト)です。
ところが、医療従事者であることを要求するサイトが多いため一般の業者には手出しできません。
弊社のように現役の薬剤師が営む業者でなければメンテナンスは担えないのです。

ただ、忙しい薬剤師がそんな作業に多くの時間を費やすことは、現実的には非常に困難です。
しかし、メンテナンスを怠ればフォーミュラリー4.0はやがて信頼性と利用率を失います。
するとどうなるかか?
フォーミュラリー4.0はただの「金喰い虫」となり下がり、「時短」「スキルアップ」といった恩恵を享受する前に、いとも簡単に破綻へと向かってしまうに違いありません。

恐らくフォーミュラリー4.0に似た発想は昔から存在していた筈です。
なのに、それが全国に根付かなかった最大の理由はメンテナンスにあると推察できます。

メンテナンスの「担い手」を抜きにしてフォーミュラリー4.0を語ることはできません。
フォーミュラリー4.0の導入を考える施設は、否応なくこの問題と対峙しなくてはならなくなります。

今回はメンテナンス方法の概要(全体の流れ)をご紹介します。

**お時間のない方はこちら(要約動画です)

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手順1.更新情報の検出

メンテナンスを行う事由は次のいずれかです。
❶コンテンツの更新
❷採用薬の採用・削除

❶を行うためには情報源を定期的に「巡回」する必要があります。
これが書籍の場合は、数年に一度ある改訂に気が付けばいい話なので難しくはありません。
問題は医薬品情報サイトです。
有り難いことにClinical cloudではリストが頻繁(1ヶ月~1年)に改訂されていきます。
まるで作家が締め切りに追われるようにメンテナンスの催促が届く訳です。
そのため、新旧バージョンの管理、つまり現在最新版なのか否かを把握することも必要です。
弊社ではコンテンツ毎にデータベース(コンテンツDB)を作成して対応しています。

❷は結構大変です。
医薬品の採用・削除の都度、コンテンツも追加・削除しなければならないからです。
コンテンツを反映させる品目に漏れが生じないよう注意する必要がある訳です。
ここでもコンテンツDBでの管理が不可欠となります。

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手順2-1.手作業によるメンテナンス
最も基本的かつ原始的なメンテナンス方法です。

例えば、情報源でカルシウム拮抗薬の一覧表が更新されたとします。
すると、フォーミュラリー4.0内に登録されている旧バージョンを新バージョンに上書きしなくてはなりません。

これを地道に1剤ずつコピー&ペーストで「一覧表名」「URL」を塗り替えていく訳です。

ただ、情報源は目まぐるしく更新されていきますし、コンテンツの種類も年々増加しています。
膨大な量のメンテナンスを全て手作業で(しかも延々)行っていくのは至難の業です。

ちなみに前職場の採用品目数は3000近くありました。
全て手作業でメンテナンスしていた時代には、月平均100~150時間を要していました。
※大半を自宅で行っていたため業務に支障は生じませんでしたが・・・。
メンテナンスだけで薬剤師が丸々1名必要な規模の作業量です。

大半の施設はこの途方もない作業量に絶望し、フォーミュラリー4.0を断念するのです。

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手順2-2.「書き出し・読み込み」機能によるメンテナンス
第22・23号でご紹介した本機能を用いたメンテナンス方法です(詳細は本文を参照)。
全データをいったんExcelに落とし、そこで編集した上でkintoneに戻すイメージです。

この方法ならば、Excel関数やマクロを活用すれば大量のデータを一括処理できます。
しかし、不慣れなうちは失敗して全データを台無しにしてしまう危険性もあるため、恐怖心と付き合う覚悟が必要です(バックアップは必須です)。

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手順2-3.プラグインによるメンテナンス
第27号でご紹介したプラグインを用いたメンテナンス方法です(詳細は本文を参照)。

・ kintone 一覧レコード一括更新/クリアプラグイン
・条件分岐処理プラグイン
・kintone ドメイン・スペース間レコードコピー/更新プラグイン
先述のコンテンツデータベースDBを作成し、この3つのプラグインを組み合わせることで、正確かつ迅速なメンテナンスを実現しました。
月平均100~150時間を要していた作業時間が、実に1/30(月平均3~5時間)に短縮したのです。

これを弊社では「大学堂スキーム」と名付けました。

次号以降で詳しく紹介します。

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❷メンテナンス代行を委託したい:kintoneおよび大学堂と契約
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個人事業のため、顧客数には限りがあります(20件が上限)。
よって、フォーミュラリー4.0の普及には、弊社の真似をしてくれる薬剤師が不可欠です。

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今回はメンテナンス方法の概要(全体の流れ)を紹介しました。

手順1.更新情報の検出
手順2-1.手作業によるメンテナンス
手順2-2.「書き出し・読み込み」機能によるメンテナンス
手順2-3.プラグインによるメンテナンス

メンテナンスが効率化できるとは言え、大半の施設では軽々に手出しできる方法とは言えません。
理由は、「熟練」と「コスト」と「リスク許容度」を必要とするからです。

私が「大学堂=メンテナンス代行業」を起業しようと決意した理由もまさにそこです。
貴施設では担い切れない負担を、弊社ならば代替できるからです。

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