フォーミュラリー4.0とは、薬剤師が適切な３次資料に迅速にアクセスでき、時短効果とメタ知識の習得を通じてスキル向上が期待できる情報インフラです。
フォーミュラリーという言葉自体は薬剤師ならば既にご存じの筈です。
元々は「医薬品集」や「医薬品の使用指針」といった意味でしたが、時代とともに多様化していきました。
現時点で最も一般的な定義がこれです。
「医薬品の医学的妥当性や経済性等などを総合的に評価して、医療機関や地域ごとに策定する医薬品の使用指針」
しかし、ここには大きな問題点が隠されています（※個人の見解です）。
・医薬品の評価には薬剤師の関与が不可欠である筈なのに、薬剤師向けに作成された情報インフラ（薬剤師のためのフォーミュラリー）が存在していない点
・このフォーミュラリーの主たる受益者は医療機関、主たる利用者は医師となっている点（本来ならば受益者は患者、利用者は薬剤師であるべき）。
にもかかわらずこのタイプのフォーミュラリーが台頭してきた背景には、下記のような要因があります。
・医療費を抑制したい厚労省のニーズ
・経営改善を図りたい医療施設のニーズ
・在庫管理の簡素化を図りたい保険薬局のニーズ
・フォーミュラリーの議論に二の足を踏む薬剤師の不甲斐なさ（!?）
この見解、皆さんはどうお感じになられましたか？
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フォーミュラリーの歴史的な変遷を下記の図で示しています。
第１世代（1.0）：紙媒体の医薬品集
第２世代（2.0）：電子媒体の医薬品集
第３世代（3.0）：経済性等を主軸とした使用指針 ←今ココ
第４世代（4.0）：薬剤師のための医薬品情報インフラ
実はフォーミュラリー4.0は弊社の造語です（ええっ！）。
次世代（第４世代）のフォーミュラリーという意味であり、史上初の薬剤師向けの情報インフラのことです。
※もっと深く学ばれたい方は、下記の動画をご覧になることを強くお勧めします。
https://onl.la/x34crKL （m3.com会員登録が必要です）
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本稿のまとめです。
フォーミュラリー4.0は史上初の「薬剤師のための情報インフラ」です。
元々存在しなかった情報インフラが常識となった世界を想像してみてください。
まず、薬剤師業務を情報面で下支えしてくれることは容易にイメージできる筈。
・薬剤師業務の時間短縮が図れる
・薬剤師の資質や業務の質を向上させる
・チーム医療の一員としてより多くの意見を述べることができる
・後輩や実習生への教育に活用できる etc
何だかワクワクしてきませんか？
