「ステップ2:フォーミュラリー4.0の機能」をお送りしています。
**お時間のない方はこちら(要約動画です)
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kintoneには「関連レコード一覧」という機能が標準装備されています。
**詳しくはこちら
https://jp.cybozu.help/k/ja/user/app_settings/form/related_records/whats_relatedrecords.html
わかりやすく言うと薬品頁に「条件に一致した他の薬品名」を一覧表示できる機能です。
しかもワンクリックで参照先の薬品頁にジャンプできるので、画面を切り替えて検索する必要もありません。
工夫次第で様々な活用方法が可能ですが、フォーミュラリー4.0では以下の3つの場面で本機能を使用しています。
1)同一成分薬
2)同種同効薬
3)併用禁忌薬
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1)同一成分薬
ここで言う同一成分薬とは次のパターンがあります。
❶メーカー違い
例えば併売品や後発品がこれに該当します。
薬品頁で希望とする情報がなくても、他社製品ならば入手できる可能性が出て来ます。
3次資料の宝庫であるフォーミュラリー4.0だからこそできる効率的な情報収集の方法だと言えるでしょう。
❷規格違い
例えば成分は同じだが、内服・外用・注射のように剤形が異なる場合が該当します。
剤形が違っても主成分のプロフィールの大部分は大差ありません。
よって、情報量の乏しい外用薬の情報を内服・注射薬に求めるという発想は持っておいて損はありません。
❸適応違い
同一成分でも効能・効果が異なる製品は一定数存在します。
その差異を認識せずに、成分名だけを見て代替薬を提案してしまうケースは割と多く遭遇します。
日頃からそういった品目の存在を関連レコード一覧で目にしておけばミス防止にもつながります。
なお、フォーミュラリー4.0では以下のフラグも収載しています。
・同じ銘柄で規格・剤形により効能又は効果が異なる薬剤
・同じ成分で銘柄により効能又は効果が異なる薬剤
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2)同種同効薬
フォーミュラリー4.0には薬品頁毎に3種類の同種同効薬一覧を貼付していますが、関連レコード一覧も併せて自動表示させています。
採用薬(取扱薬)のみを「採用区分」とともに自動表示させているため、代替薬を瞬時に選定することができます。
また、標準フォーミュラリーやモデルフォーミュラリを貼付しているため、系統を超えた(推奨度に基づく)選定も可能となっています。
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3)併用禁忌薬
個人的には「つよつよリスト」と呼んでいる併用禁忌薬を自動表示させる機能です。
例えば「強いCYP3A基質薬」の場合、「強いCYP3A阻害薬」や「強いCYP3A誘導薬」は(添付文書の記載に関わりなく)事実上の併用禁忌薬となります。
とすれば、関連レコード一覧機能を応用すればなかなか凄いことができそうです。
「強いCYP3A基質薬」と関連付けることで、採用薬の中から「強いCYP3A阻害薬」や「強いCYP3A誘導薬」を自動表示させることは造作もないからです。
この機能は、PISCS関連のパラメータ(CR・IR・IC)がもっと本格的に公開されるようになったらリリースしようと考えています。
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今回はここまでです。
いよいよ次回はステップ2の最終回。
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