「クラウド型」の画面遷移は以下の通りです。
❶検索ボックスより薬品名検索
↓
❷検索結果より目的の薬品を選択
↓
❸薬品頁へ
そして、これが薬品頁です。
本稿では当院の「クラウド型」の薬品頁に収載されているコンテンツを紹介します。
「クラウド型」を制作する際の参考になさってください。
・執筆時の情報であり、内容やレイアウトは随時更新されていきます。
・コンテンツは「処方薬」版と「注射薬」版で若干異なります。★印:大学堂がメンテナンス可能なコンテンツ
☆印:自施設でメンテナンスするコンテンツ
マスタに関する情報
★薬品名
原則として正規の商品名を表記しますが、必要に応じて規格(例.●●味、/1mLなど)を付記する場合があります。
★一般名称
ちょっと技術的な話になります。
以前はSAFE-DIクリッピングの「一般名」を利用していたのですが、これは剤形等を加味したSADE-DI独自のものであるため、後述の「同一成分薬」で関連レコードがヒットしないという難点がありました。
ただ、その後で「成分名」が別途追加されたため、現在はそちらを利用しています。
☆院内コード
自施設のマスタコード(院内コード)を記入します。
☆YJコード
当該薬品のYJコードを記入します。
YJコード(個別医薬品コード)とは
統一名収載品目の個々の商品に対して付与されている英数12桁のコードのこと。
★厚労省コード
当該薬品の厚労省コードを記入します。
厚労省コード(薬価基準収載医薬品コード)とは
医療用医薬品で薬価基準に収載される品目に対し厚生労働省医政局経済課が発表する英数12桁のコードのこと。
薬価基準の収載方式には「銘柄別収載(商品名で薬価収載)」と「統一名収載(一般名称で薬価収載)」の2種類があり、前者は個々の商品毎にコードが付与されるのに対し、後者は複数の商品が存在していても成分・剤形・規格および薬価が同一ならば一般名称に対して同一のコードが付与される。
発注に関する情報
発注業務に関わるローカルデータです。
☆採用区分
当該薬品のマスタコード(院内コード)を記入します。
☆採用・削除に関する経緯
当該薬品の採用・削除の経緯を記入します
☆卸情報
当該薬品の納入先(薬品卸)を記入します。
★流通管理品目
該当薬品には愛媛大学医学部附属病院薬剤部ホームページのリンクを貼付します。
つまり、リンクが貼付されていれば、それが該当薬品であることを意味します。
※以下も同様です。
★投与開始前にe-learning等の受講が必要な薬剤
該当薬品にはClinical Cloud(要会員登録)のリンクを貼付します。
つまり、リンクが貼付されていれば、それが該当薬品であることを意味します。
※以下も同様です。
★調剤前に登録医や患者カード等の確認を必要とする薬剤 ※処方薬のみ
該当薬品にはClinical Cloud(要会員登録)のリンクを貼付します。
☆流通に関する情報
供給停止や回収、販売中止の予告などがあればその概要を記入します。
流通管理品目とは
呼称も定義も定まったものではないが、愛媛大学医学部附属病院では、発注や調剤の際に下記の条件が求められる薬品を流通管理品目と呼び、ホームページ上で一覧表を公開している。【条件】(医:医療機関、薬:薬局)
①MRによる情報提供(製品事前説明)
②調査(全例調査も含む)又は売買契約書
③書類(報告書・確認書等)提出
④登録(Web登録も含む)〔登録医・薬剤師がいる施設〕
⑤e-learning受講〔受講した医師・薬剤師がいる施設〕
⑥専門医(治験医師を含む場合あり)〔専門医などがいる施設〕
⑦学会登録〔登録した医師がいる施設〕
⑧講習会受講〔受講した医師・薬剤師がいる施設〕
⑨認定医〔認定医のいる施設〕
⑩医療機関連携確認書
⑪調査協力の同意
⑫患者持参カード
⑬ ①~⑫以外の条件あり(詳細は、メーカーへ確認)
⑭備考参照
属性に関する情報
★投与区分
当該薬品の投与区分(内・外・注・歯)を記入します。
★規制区分
当該薬品の規制区分(麻・覚・向・毒・劇・処)を記入します。
★規格単位
当該薬品の規格単位を記入します。
規格単位とは
薬価基準別表に規定する単位のこと。
規格単位当たりの価格が薬価ということになる。
★薬価
当該薬品の薬価(未収載薬品の場合は未収載)を記入します。
★その他の属性
当該薬品が以下の属性に該当すればチェックボックスにチェックを入れます。
- 最適使用推進ガイドライン
- RMP(医薬品リスク管理計画)
- 局方品
- オーファンドラッグ指定
- 基礎的医薬品
- 使用医薬品
★同一成分薬
採用品の中にもし該当薬品があれば自動表示されます。
※一般名称と連動しているため、一般名称が一文字でも違っていたら表示されません。
★同一成分で効能・効果が異なる製品が存在
該当薬品にはClinical Cloud(要会員登録)で公開されている一覧表へのリンクを貼付します。
★同一銘柄で効能・効果が異なる規格が存在 ※処方薬のみ
該当薬品にはClinical Cloud(要会員登録)で公開されている一覧表へのリンクを貼付します。
★薬効上の属性
当該薬品が以下の属性に該当すればプルダウンより指定します。
- 麻薬(投薬上限:14日分)
- 麻薬(投薬上限:30日分)
- 向精神薬(投薬上限:14日分)
- 向精神薬(投薬上限:30日分)
- 向精神薬(投薬上限:90日分)
- 抗がん剤(危険度Ⅰ)
- 抗がん剤(危険度Ⅱ)
- 抗がん剤(危険度Ⅲ)
- 抗がん剤(危険度Ⅳ)
- 特定生物由来製品
- 血液製剤代替医薬品
★出来高算定品目
該当薬品にはClinical Cloud(要会員登録)で公開されている一覧表へのリンクを貼付します。
出来高算定品目とは
新規に薬価収載された医薬品等については、DPC/PDPSにおける診療報酬点数表に反映されないことから、一定の基準に該当する医薬品等を使用した患者については、包括評価の対象外とし、次期診療報酬改定までの間、出来高算定することとしている。
リスク管理に関する情報
★ハイリスク薬
該当薬品には診療報酬情報提供サービスで公開されている一覧表へのリンクを貼付します。
★腎機能「要確認」薬
該当薬品には腎機能低下時に最も注意の必要な薬剤投与量一覧改訂34版(要会員登録)へのリンクを貼付します。
★定期検査「要実施」薬
該当薬品にはClinical Cloud(要会員登録)で公開されている一覧表へのリンクを貼付します。
★相互作用「要確認」薬
該当薬品には「医療現場のための薬物相互作用リテラシー」(南山堂)の記載を転記します。
★転倒「要注意」薬
該当薬品にはClinical Cloud(要会員登録)で公開されている一覧表へのリンクを貼付します。
★周術期「要確認」薬
該当薬品にはClinical Cloud(要会員登録)で公開されている一覧表へのリンクを貼付します。また、「周術期の薬学管理改訂2版」(南山堂)の記載を転記します。
★TDM対象薬
該当薬品には「TDM対象薬 vol8, 2019」(熊本大学薬学部附属育薬フロンティアセンター)で公開されている一覧表へのリンクを貼付します。
製品に関する情報
★PMDAリンク
PMDAリンクを貼付します。
PMDAリンクとは
大学堂による造語(正式な呼称は不明)。PMDAの医療用医薬品 情報検索頁の検索結果として表示される一般名別の薬品頁のURLのこと。
※URLはhttp://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/(厚労省コードの上7桁)で構成される。
添付文書・インタビューフォーム・患者向け医薬品ガイド・くすりのしおり・RMP・重篤副作用疾患別対応マニュアル・安全性情報・承認情報などを参照することができる。
★製品サイト
製薬メーカーの製品サイトへのリンクを貼付します。
★特設サイト
製品サイトとは別に特設サイトが存在する場合はリンクを貼付します。
★製品の概要
該当薬品にはSAFE-DI(要会員登録)の新製品情報、FINDAT(要施設契約)の新医薬品評価書へのリンクを貼付します。
★説明動画
説明動画があればリンクを貼付します。
同効薬に関する情報
★使い分け情報
該当薬品には「薬の比較と使い分け100」(羊土社)、「今日の治療薬2021」(南江堂)の記載を転記します。
★標準フォーミュラリー
該当薬品にはFINDAT(要施設契約)のフォーミュラリー解説へのリンクを貼付します。
★薬効群比較レビュー
該当薬品にはFINDAT(要施設契約)の薬効群比較レビューへのリンクを貼付します。
★一覧表1(SAFE-DI)
該当薬品にはSAFE-DI(要会員登録)で公開されている一覧表へのリンクを貼付します。
★一覧表1の関連薬
採用品の中にもし該当薬品があれば自動表示されます。
★一覧表2(Clinical Cloud)
該当薬品にはClinical Cloud(要会員登録)で公開されている一覧表へのリンクを貼付します。
★一覧表2の関連薬
採用品の中にもし該当薬品があれば自動表示されます。
★一覧表3(その他)
一覧表1・2の枠に入らなかった一覧表へのリンクを貼付します。
★一覧表3の関連薬
採用品の中にもし該当薬品があれば自動表示されます。
★その他の一覧表
一覧表1~3の枠に入らなかった一覧表をハイパーリンクで貼付します。
用量に関する情報
★保存期腎不全患者および透析患者への投与方法
該当薬品には透析患者に対する投薬ガイドライン13th Editionへのリンクを貼付します。
★肝機能低下時の投与量
該当薬品には「肝機能低下時の薬剤使用ガイドブック」(じほう)の記載を転記します。
★小児薬用量
該当薬品には「実践 小児薬用量ガイド 第3版」(じほう)の記載を転記します。
生殖毒性に関する情報
★FDA胎児危険度分類
アメリカ食品医薬品局 (FDA)による胎児危険度分類を記載します。
★ADEC胎児危険度分類
オーストラリア薬物評価委員会 (ADEC) による胎児危険度分類を記載します。
★虎ノ門病院胎児危険度分類
該当薬品には「実践 妊娠と薬 第2版」(じほう)の記載を転記します。
★男性で避妊が必要との記載がある医療用医薬品
該当薬品にはClinical Cloud(要会員登録)で公開されている一覧表へのリンクを貼付します。
★授乳中の薬に関する評価
妊娠と薬情報センターにおいて「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」または「授乳中の使用には適さないと考えられる薬」と評価されている場合にはその旨を記載します。
服薬に関する情報
★服薬における実例
該当薬品には「乳幼児・小児服薬介助ハンドブック第2版」(じほう)の記載を転記します。
★服薬介助・服薬指導のヒント
該当薬品には「乳幼児・小児服薬介助ハンドブック第2版」(じほう)の記載を転記します。
★避けたほうがよいこと
該当薬品には「乳幼児・小児服薬介助ハンドブック第2版」(じほう)の記載を転記します。
製剤に関する情報
★押してみて(^^♪(ビジュアルDI)
該当薬品にはClose Di(要会員登録)で公開されているイラスト医薬品情報へのリンクを貼付します。
★粉砕・脱カプセルの可否 ※処方薬のみ
該当薬品には「錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック 第8版」(じほう)の記載を転記します。
★簡易懸濁法の可否 ※処方薬のみ
該当薬品には「内服薬 経管投与ハンドブック 第4版」(じほう)の記載を転記します。