近年「フォーミュラリー」という言葉をよく耳にするようになりました。
特に有名なのが、2015年頃より増原慶壮先生(元聖マリアンナ医科大学病院薬剤部長・現日本調剤取締役)が提唱されている「科学的根拠に経済性を踏まえて策定された医薬品の使用指針」としてのフォーミュラリーです。
ただ、何もこれだけがフォーミュラリーではありません。
フォーミュラリーを直訳すれば「医薬品集」。
下記のように、実に様々な意味合いがあるのです。
- 採用医薬品集(リスト):100%
- 臨床エビデンス(有効性・安全性)の評価・確認:76%
- 病院コストに対する薬剤費の影響の評価:85%
- 採用・中止の手続きのルール化(委員会・手順):93%
- 医薬品の使用手順書(標準化・適正使用) :63%
- 薬剤選択をサポートする情報(適正使用・チーム医療):45%
- ジェネリック医薬品の使用促進:97%
※フォーミュラリーの7つの機能・側面(平成30年度第3回JASDIフォーラム)
一方、このサイトで言うフォーミュラリーとは、私が長年ブログ・YouTube・Twitterで情報発信してきた「もうひとつのフォーミュラリー」こと、「クラウド型医薬品集(Cloud Formulary)」を指します。
※この本は2021年1月27日にKindle出版しました。
どちらのフォーミュラリーもルーツは同じです。
しかし近年、増原先生のフォーミュラリーが大変メジャーとなりましたので、このサイトでは「フォーミュラリー」という表記は極力避け、「クラウド型」という略称を用いることとします。