フォーミュラリー4.0とはクラウド上に構築した
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フォーミュラリー4.0の独自機能「つよつよリスト(前編)」

「ステップ3:フォーミュラリー4.0の活用方法」をお送りしています。

今回からフォーミュラリー4.0の「オリジナル機能」を紹介していきます。

今回取り上げる「つよつよリスト」(※私の造語です)は弊社屈指の自信作です。

端的言えば、採用薬の中から併用禁忌薬を自動検出してくれる機能です。

「え?そんな機能ならもうあるけど・・・」

そうおっしゃりたい気持ちをちょっとだけ堪えて最後までお付き合いくださいね。

*お時間のない方はこちら(要約動画です)

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#相互作用評価2.0

第16号(病棟薬剤業務で大活躍!フォーミュラリー4.0の医薬品リスク抽出機能(中編))でも少し触れましたが、近年薬物相互作用評価が飛躍的に進歩しています。

従来までは定量的な情報に乏しく、併用禁忌はともかく併用注意に関しては踏み込んだ評価が困難な状況にありました。
しかし、薬物代謝酵素の代表的な阻害薬・誘導薬・基質薬を用いた臨床薬物相互作用試験を行うことで強度分類が可能に。
更にはPISCSという手法を用いて基質薬AUCの変動を予測することも可能となりました。

これにより薬剤師による理論的な相互作用評価が今後益々発展していくことでしょう。

**詳しくは過去動画をご覧ください。

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#添付文書だけではダメな理由

ここまでの話を聞いて抵抗感を持たれた方もおられるかもしれません(…小難しいですもんね)。

しかし、以下の事実を踏まえてもその考えは変わらないでしょうか?

・添付文書には全ての併用禁忌薬が記載されている訳ではない(「等」に集約されている)。**
・添付文書には根拠文献のある併用禁忌薬しか記載されない**
(未記載でも併用禁忌レベルの薬は存在し得る)**
・折角システムが併用禁忌を検出しているのに、「添付文書に記載されていないから」と通してしまう危険性がある**

相互作用評価は、いつしか添付文書を眺めただけでは完結できない時代へと突入していたのです。

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#2つのアクションプランと「つよつよリスト」の誕生

とは言え、PISCSを用いた計算を日常業務で用いるのは難しいかもしれません。
そこで提案したいのが、次の2つのアクションプランです。

1.重要な基質薬・阻害薬・誘導薬を覚える
2.「強い×強い」「ハイリスク薬×阻害薬・誘導薬」に注目する

これならば随分ハードルは下がった筈です。
特に「強い×強い」は何としても避けなければならない組み合わせであり事は重大です。

私はこの併用禁忌レベルの組み合わせをリスト化したものを**「つよつよリスト」**と命名しました。

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今回はここまで。

最後にまとめです。

相互作用評価2.0を実践するための手法としてPISCSが開発されましたが、弊社は日常業務でより簡便に併用禁忌薬を検出する仕組みとして「つよつよリスト」を考案しました。

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